前立腺がんってどんな病気?
もともと前立腺がんは欧米では大変多いがんです。
日本でも急激に増えており、罹患数(1年で新しく診断された患者数)は男性がんの中では胃がん、肺がん、大腸がんと並び例年上位に位置します。
前立腺肥大症との違い
前立腺肥大症は前立腺の内側が大きくなる病気、前立腺がんは外側に発生することが多いです。
なので肥大症は排尿障害などの症状が出やすいですが、前立腺がんは同じ前立腺の疾患でも早期には症状は出ません。
進行は比較的遅いがんと言われておりますが全例そういうわけではばく、骨などに転移(がんが離れた臓器にとぶ)しやすく腰痛などで発見させる患者様もいます。
そのため早期に発見して適切な治療受けることが大事であります。
早期発見には前立腺がんの治療マーカーであるPSA(前立腺線特異抗原)を血液検査で測定することが重要です。
PSAが高値を示した場合生検といって組織の一部を取ってくる検査が必要となります。
基本的に短期入院が必要になりますのでPSAが高値の患者様はご希望の病院へ紹介させていただきます。
前立腺がんの治療は手術や放射線療法、ホルモン療法などがありそれらを組み合わせて治療することもあります。
当院では一部のホルモン療法は行うことができます。
PSA検査(前立腺がん検査)
PSAとは?
PSAはProstate Specific Antigen(前立腺特異抗原)のことで、前立腺から分泌される物質です。
PSAは本来、前立腺から分泌され精子が体外に放出される時に精子の運動性を高める役割を果たしています。
健康な男性の場合、血液中にPSAが浸出することは非常に稀なのですが、前立腺に何か異変があると血液中にもPSAが出るため、前立腺疾患の検査として利用されています。
PSA自体は前立腺疾患に関係している物質ではないため、血液中からPSAが検出された場合でも、必ずしも病気であるというわけではありません。
実際は血液検査を行い、PSAの濃度をもとに病気の可能性があるかどうかということを検査していきます。
PSA検査で前立腺がんの早期発見・早期治療
PSA検査(前立腺がん検査)が普及し、前立腺がんの早期発見・治療が可能となりました。
PSAの濃度だけでは、前立腺肥大症なのか前立腺がんなのかを明確に区別することはできませんが、そのほか超音波検査などを進めることで、診断を進めていきます。
全体の検査を通しても前立腺肥大症だった、という場合も多く見られます。
検査も血液検査のみとなりますので、積極的に受けていただければと思います。
詳しくはクリニックまでご相談ください。
また我々はNPO法人『前立腺がん啓発推進実行委員会(PCEC-Japan)』の活動を応援しております。
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